あまりにその声は優しくて

あの人を思い出した

とても優しくて

いつもいつも

舞、舞、

たった一人だけ…

“私”を呼んでくれた――――…

「ふん!
素直になる訳ないじゃん!」

私は台所を後にする前に振り返った

今の私は機嫌がいいからな

「左之さん…さっきは嬉しかったぞ」

とびっきりの笑顔で礼を言ってやる




舞side*end