草履なんてそこにはなく裸足で行くしかなかった
「「「「「舞(ちゃん)(さん)
桜咲!」」」」」
後を追ってきてくれたんだろう
「大丈夫です。皆さんはどうぞお食事を…
お口に合いませんでしたらすみません」
私はそのまま背を向け撒き散らされたお膳を片付けていく
「舞…」
「左、之さん」
片付けの途中左之さんまで裸足で私の方へと来る
「左之さん!怪我するから!!」
「それはお前もだろ!」
私を怒鳴りあーぁ…なんて言ってお膳の片付けを手伝ってくれた
そして私はそのお膳と台所へと運んだ
「左之さん…」
「ん?」
「余計なことしないで!」
こんな事が言いたい訳じゃない
「私言ったよね?!人と関わるのイヤだって!」
こんなことをいいたいわけじゃない
「もぅ関わらないで!!!!」
コンナコトヲイイタイワケジャナイ
「それは無理だ」
「何で?!」
「お前をほっとけねぇ、
お前だって寂しかったんじゃねぇのか?」
何言ってんの?
寂しいわけないじゃん
「寂しいわ「素直になれよ」
なんで、
踏み込んでくるのさ
私は心を殺すために…
冷たく
誰とも
カカワラズニ…
「舞」