「始めっ!」
私はその声に一瞬
バキッ!
「ぐぁっ?!」
相手の腹に木刀を振り下ろしたのだ
「ゲホッゲホッ!」
「あ?痛かった?」
「ま、舞やりすぎだ!」
原田が私に言う
けどね?
「ねぇ…」
私は相手に近寄る
「ヒィっ」
「女の俺に負ける感覚どぅ?」
私の言葉に辺りは静まりそして
「「「「えぇぇぇっ?!」」」」
道場を揺らすほどの声を上げる
「一つ教えておいてあげる。
女だからって馬鹿にされるのも嫌いだけど、
弱そぅって言われるのが俺、一番嫌いなんだ」
とびっきりの笑顔で私はそぅ言うと木刀をその場へ投げつけ道場を後にした。