外が騒がしくなり始める



「古高がはいたぞぉ!!」


新にぃの声にハッとし、私は長い廊下を走り
その何も履いていない足で古高の元へと走った


もちろん、
そこには朝とは比べ物にもならない古高の痛々しい姿


それでも
私は確認したい


「古高…」

「あんさんは此処の隊士やったんやね」

「…あぁ…」

「さよか…なぁ、あんさんの名聞いてもよろしいおすか?」

「…桜、…崎……ま、ぃ…」

「え?…桜咲 舞?」



驚くのも、無理なぃ

平一郎と同じ姓なのだから…