適当に返事をするとスーと襖が開く

「話があるんだけど」

何かとても真剣な顔で言う総司

「え、うん。何?」
「昨日のは何?」

…は?
昨日のは何って何?

「何って何?」
「あんたが何を言った時その猫の傷を治していたであろう」

……な、んで…
知ってるの??

「な、んのこと?」
「逸らすな。
別に無理とは言わない。
只、不思議に思っただけだ。」


知られたのに隠す必要なんて…

ない…けど、
もし、

―――もし―――

嫌われたら?


「舞?」
「あ…」
「何か…不安なこと、あるの?」

いつもと違って優しい声色で話す総司