今日は昨日に比べてとても肌寒い。
いきなりの気温の変化に私は耐性が無かった。
ぶる、ぶる、
と、まだ夏が残っているような秋の夕空を見上げて震える。
いい加減帰れば良いのかもしれない。
でも、この夕日は今しか見れなくて、今が綺麗で、どうしても見たいから見ている。
なんだか心が洗われて行くような気にさえだってなる。
体育祭なんて行事が終わって、みんなは盛り上がりながら帰り、閑散とした学校。
その屋上から私は一人、数時間前まではピークに盛り上がっていたグラウンドを時々見下ろしては、夕日を眺め、溜め息を何度も漏らしている。