そんなコトを考えながら
学校から帰ってたら
前から見たことある人が
歩いてくるのが分かった



その人は彩加じゃなくて
あの人だった………



やっと会えた………





考えてることとは裏腹に
オレはもうすでに声を
かけていた。


「こんにちは」


彼女はキョトンとして
戸惑っていた。



「あ、ごめんなさい。
覚えてないですよね。
ほら、この前肩がぶつかった……」

その瞬間、彼女の顔が
一気に変わった。

オレのことを思い出したようだ。

「ごめんなさい!!
全く思い出せなくて……」

彼女は申し訳なさそうに
そう言った。

「あ、いえ……
オレが急に声かけたのが
いけないんで」

オレも慌てて謝った。

オレが謝った後
なんでか分からないけど……



笑いが止まらなかった