昨日の一件を
忘れられるわけもなく


朝からヤル気も
出るわけもなく

重い足どりで学校に向かっていた

そんなオレを無視するように
後ろから思い切り叩かれた

誰だ……

「おはよ!!!」

陸だ。
昨日のコトを全く覚えてないように……

「あぁ、おはよ……」

オレがダルそうに返すとすかさず陸が




「なんだよ。その抜けた返しはよ。
朝なんだから明るく行けよ。幸せが逃げるぞ」





幸せが逃げる………ねぇ………






「あぁ、知ってる。
昨日体験したからな。」





「……やっぱ昨日なんかあったんだな。
なぁ……そろそろ話してくんねぇか??
俺さお前と高校一緒になってから
お前の考えがわかんなくてさ………」




なんにもわかってないくせに
心配とかされても
あんまし嬉しくないんだよな





でも、ココでキレるのもあれだし…



それに今怒る気分じゃないし……






ここは申し訳ない感じを
出しとかなきゃな……






「すまん……心配かけてたな……
でも……もう少しだけ
待ってくれないか……
ちゃんと話せるまで…….
今話せって言われたら話すけど、
待ってくれるなら待って欲しい………」




「分かった。じゃあ待つ。
お前が話せるまで。」


「……サンキュな。
ちゃんと話すから……」


話すわけないじゃん……


バカじゃないの……