色々考えながら歩いてると

今度は陸が前から歩いて来るのが見えた

彼女もいるけど………

陸は、多分だけど
こんな時に会いたくないヤツNo.1だよなって思う

目を合わせないように
下を向いて歩いてると

陸から声をかけてきた

なんでいつも声をかけて欲しくない時に
かけてくるんだろう………

ある意味才能だよな………


「おうトモ。どうした??
下なんか見ちゃって。なんかあった??」

タイミングの悪い
幸せカップルが目の前通ったから
少しイラっとした
なんて言えるわけないし
それ言ったらややこしくなるな……



ここは少し冷静に対応するか……

「ん。なんでもねぇよ。
前から幸せオーラ全開のカップルが歩いて来たら、そりゃあ下も向きたくなるわな」


「どうした??なんか怒ってんな。
あんま抱え込むなよ。気楽にいこうぜ」


「オレはお前と違ってそんな能天気じゃねぇよ。そんなんだから何も言いたくねぇんだよ。」

「んだよ、それ」


やっぱりダメだ……
このまま話してたら喧嘩になりそうだ。
早いとこ切り上げよ

「すまん。
これ以上話すと喧嘩になりそうだ。
また話す。またな」

「わかった……。またな」

ちょっとギスギスした感じで陸と別れてようやく家に着いた。

今日はなんか長かったな………
すっげぇ疲れた………

明日も学校か……

なんか行きたくねぇな……

やっぱアレが効いたな……
帰り道……
変えないとな………