「友っっ!!」

「はいっっ!!」

「どうしたの??いきなりボーッとして
なんかあった??」

「いや。なんでもない。」

「ホントに??なんか心配だなぁ。
家まで送ろっか??」

「イヤイヤ、なんでやねん!!
そこは逆だよね??」

「ハハハ、ゴメンゴメン。
なんでかね、友は送ってあげたくなるんだよ」

「それって男としてどうなの??」

「ダメだねー。でも、友はありなんじゃないかな??」

「あ、オレはありなんだ……
なんか、複雑な気分だな………」

「でも、友達だからだと思うよ。
付き合うってなると違うのかもね」

え………………

今、自然にオレとは付き合えないって言ったよね………

たった今、完全に線引きされたよね……


「あっ、ヤバい。バイト遅れる!!
じゃあね友!!!また遊ぼうね」

「あ、うん。またね……」


あっけない終わり方だった……

今日は彩伽に会いたくなかったな……