そんな日が続いて
卒業式になった

「はぁ…」

「なーにおちこんでんの!」

「愛弓~~!もーあえない。」

「うちんちくればいいでしょ?」

「うん!」

卒業式は明日から見れないってことは
嫌だったけど、

私の席から彼が見える
それに彼は前を向いてるし
自然にみれる

なんという特等席

てなことがあって少しドキドキしてる

春風がきたのにもかかわらず
気温はまだ寒かった

でもわたしは一人で火照っていた
彼が少しうるっとしている

そんな状態みたこともない
すごくかわいい

わたしは嬉しさのあまり
うるっとしていた

「おーい!泣くのはやいぞ」

みんなに笑われた
彼も笑われていた

わたしにはこれが
わたしと彼の最後の繋がりに
感じた