「ねえ里緒菜。ちょっとお願いがあるんだけど…」 「ん、何?」 時刻は昼下がり。 いつものようにお弁当を広げようとしていた私に、友人の恵美、通称めぐが何やらもじもじと話しかけてくる。 めぐの顔はなぜか赤く、返事をしたもののなかなか話を切り出さない。 (どうしたんだろ…) それでも急かすことなく待っていると、ようやく意を決してめぐは口を開いた。 「ある人への告白に、一緒についてきて欲しいの…!」 ……。 「え…?」