思わず首を傾げる私に、 「フッ・・・」 有沢は静かに微笑んだ 「あんたってさあ、ほんと鈍感だよね」 「へ・・・?」 目を見開くと同時に自分の頬へと触れる・・・ 有沢のしなやかな指。優しく笑う口元。 「あり、さわ・・・」 彼の指が動くたびに頬にくすぐったさが走る 「オレはただ、あんたを危険な目に合わせたくなかっただけ」 「・・・」