静まり返る、二人きりの空間 だけどこれだけは、絶対に聞かなきゃと心に決めていた 白いベッドへと横たわる自分に、 「・・・」 赤い瞳が静かに注がれる。 続く沈黙。 だがやがて、 「海薙たちにはね、」 有沢は静かに口を開いた。 「初めからあんたのこと、隠そうなんておもってなかった」 「え・・・?」 それって、 どういう意味だろ・・・? 隠すつもりがなかったって・・・ じゃあ、彼が私を助けようとする本当の理由って・・・?