渋々ながらも、私は静かに頷く。 だけど、 それくらい気持ちは引き締めていかないと…だよね。 あと数時間後には、 私は黒凪の一員となっているのだから…。 「よし、そろそろ行くか。」 言いながら、リンは荷物を手に取った。 「…。」 いよいよ…か。 自分も荷物を担ぎ、リンに続こうと駆け寄っていたその時… 「里緒菜。」 不意に名前を呼ばれた。 「最後に、一つだけ忠告しておく。」