結局髪は切らずにすみ、私は何とかカツラを被る。 うわー… こんな本格的に男装したの、初めてかも。 改めて見ると、そこにはパッと見、男の子にしか見えない自分の姿が…。 リンもそんな私を前に小さく頷く。 「まあ…許容範囲だろ。若干女の面影は残ってるけど、 もっと顔張れ。」 「いたっ!!」 リンの手が、私の頬をパンと挟み込む。 「まぬけ面絶対すんなよ。 すぐバレるぞ。」 ま、まぬけ面…