「仕方ねえなー」




「え…」








リンは紙袋をガサガサと探ると、




「ほら!」



-バサッ



「…っ!!」







何やら私に放り投げた。








「…。」




これって…



「か、カツラ…?」


手渡されたものは、少し明るみのかかった男用のカツラ。








「ちょっと危ねえけど…仕方ない。


切りたくないんならそれ被れ。」




「は、はい…」





何だかんだ言って、リンって優しいかも…