その友達ナイスーーー!
って心の中でガッツポーズ♪
……って待てよ?
「やっぱりダメです!!」
俺は勢い良く言ったから夢七さんがめちゃくちゃびっくりした顔をした。
「い、いきなりどうしたの!?いや、行くって返信したから行くよ?」
そう言った。
マジかよー!!?
俺、女装するの忘れてたー!!!(ドジっ子かっ!w)
「えー?なんで?」
不思議そうに言う夢七さん。
その仕草可愛いけども、ダメなもんはダメなんだよねぇー。
「あー、いやぁ。ダメですよ?」
そう言っても
「行くもん♪」
そう言い張る夢七さん。
「じゃぁ、来たら何か言う事聞いてもらきますよ?」
俺がそう言うと
「えぇ!?……ふーん。だったらあたしはバレないように言ってやるわよ」
そう言った。
へー。俺は夢七さんを見つける自信大ありなんですけど。
「だったら見つかったら言う事1つだけ聞いて下さいね?」
そう言ったら
「わ、分かったよ」
こうして俺の高校生活最後の
文化祭が
幕を上げた。
ぜってえー、見つけるし♪
ーside夢七ー
「あんたさっきから何やってんのー?」
呆れながらうちの友達の林檎(リンゴ)が言った。
林檎とは高校の時のイツメンだった友達の一人だ。
髪型はボブで凄く可愛らしい女の子だ。
あたしはさっきからキョロキョロしながら歩いていた。
しかもいつも巻いている毛は今日はストレートでしかもサングラスをしている。
これなら絶対バレないでしょ。
今はF高の文化祭に来ている。
「いや、ちょっとね」
あたしは林檎にそう言った。
「それにしても皆若くて可愛いわよね♪」
林檎は昔から年下の可愛い男子が大好きなのだ。
だから良く文化祭にはいろいろと行くらしい。
「そうだねー」
あたしはそんな林檎に適当に相槌をした。
「ちょっとぉ!適当な返事をしない!」
そんな林檎を無視してあたし一人気合いを入れた。
絶対に冬弥君になんかバレないんだからね!
あたしはそう思いながき廊下を歩いた。
ーside冬弥ー
うぅ。
「冬弥君似合ってる〜〜♪」
俺は今、クラスの女子達に無理やり女装をさせられている。
しかも、わーきゃーうるさいっ!
しかもカツラはツインテールに勝手にされたしっ!
俺が似合うわけねぇーだろ!
「つか、ホント冬弥君可愛いんだけどー!」
「ホント女子みたいー!」
とか言われるんですけど。
嬉しくねぇ。
しかもスカート超ヒラヒラして気持ち悪いし!
つけまを付けられてまつげが重たい&変な感覚あるしっ!
まぢで最悪なんですけど。
俺は隣でメイクさせられているクラスの男子を見た。
………ぶっ(笑)
似合ってねぇーー!(笑)
「冬弥!笑うなよ!!」
そう言うだけど笑わないとか無理だから(笑)
「いやー、面白れーーー!」
似合わな過ぎてお腹いたい(笑)
俺が大笑いしてると
「じゃぁ、冬弥君!バンバン稼いで貰うからねっ!」
女子の学級委員の子が俺の背中をパンっと叩きながら言った。
ははぁ!?
何それ!?
聞いてねぇーぞ!俺!