芸能人と同居生活!?【完】おまけ追加★

「あっ、ピーマンが苦手です」




小学生の時からピーマンはどうしても食べれないんだよなぁ。




そしたら夢七さんがププッと小さく笑った。





「あっ、笑わないで下さいよっ!」





俺がそう言うと




「ごめんね?あはは(笑)冬弥君って子供ぽいんだね(笑)」




そう言って爆笑し始めた。




俺は無言で夢七さんの前に立った。




「へっ?冬弥君?」




焦った声が聞こえたけど、そんなの無視!





俺と視線がぶつかると目を泳がせて目をそらした。




あっー、って俺何やってんだろ。




心の中でそうツッコミを入れたけど、俺の体は正直だ。




「俺、子供じゃねえーよ」




俺はありえないくらい低い声で夢七さんにそう告げた。




何、真剣になってるんだ、俺は。




夢七さんの目が大きく見開かれた時にそんな事を思った。




子供じゃんって言われただけなのに何熱くなってんだろ。





そしたら夢七さんは





「あっ、いや。別に悪い意味で言ったわけじゃないよ?」




そう焦りながら言った。





俺は夢七さんの手を離した。




「あっ、すみません!分かっていますっ!」




そう言って作り笑いをして微笑んだ。




俺は何をしてるのだろ。




もう、女に本性は出さないって決めたのに何で出してしまったのだろ?





俺はその夜、考えたけど結局分からなかった。




ーside夢七ー



「はぁー」




あたしがそう言うと愛瑠さんが




「どうしたのー?」




パソコンの画面から目を離さずに言った。




「あっ、いやぁー。昨日ちょっとおかしな事があって」




あたしもパソコンの画面から目を離さずに答えた。




愛瑠さんにはあたしが冬弥君と一緒に住んでいる事を話していない。




なんか話しにくいんだよね。




その時



「大石さん!お弁当ありがとね!」




あたしの好きな人、東城さんがあたしが昨日渡したお弁当箱を持って言った。




「あっいえ!美味しかったですか?」





あたしが東城さんにそう聞くと、




「美味かったー!ありがとなっ」




そう言って笑顔を見せてくれた。




よ、良かったぁぁ♪




「なぁ、お礼と言ってはなんだけど今度食事行かない?」



そう言ってくれた。




えええ?!




うそ、嘘でしょ!?




「いいんですか!?」




あたしがそういうと




「うん。土曜日とかどう?」




土曜日はー、空いてない!




「大丈夫です!」




あたしがそう言うと東城さんはホットした表情になり、




「じゃぁ、土曜日の午後6時でどう?」




「だ、大丈夫です!」




あたしがそう言うと




「じゃぁ、土曜日ね」



そう言って東城先輩は仕事に戻ってしまった。






「やったじゃん!夢七!」




そう愛瑠さんの声が聞こえたけど、




あたしはびっくりしすぎてそこから数秒停止したまんまだった。




ーside夢七ー




ドキドキ。




「行ってくるね?」




あたしは撮影から帰ってきた冬弥君に言った。





そしたら冬弥君はニヤニヤしながら




「デートですか?」




そう言った。



もうっ!ニヤニヤしなくてもいいじゃないのよぉぉ〜。




あたしはニヤニヤしている冬弥君を睨んだけど、それでも止めない。




「付き合ってないからデートではないわよっ!///」




あたしがそう言うと




「もしかしたら告白されるかもよ〜?」




ちょっと意地悪く言う冬弥君。




うぅっ!



意地悪冬弥君のお出ましだ。




「夕御飯は適当に食べてね!」




あたしはそう言って思いっきりドアを閉めてやった。





こしてあたしは東城さんとの待ち合わせ場所に向かった。