「おい、」
びくっ、と全身に震えが伝わる
振り向くと、顔に傷がついたスキンヘッドの男と、安いスーツを着たヤクザまがいの男、その他チンピラが数人いた
「来たか…。」
「ちょっと、珠理奈ちゃん、こいつら何なんですの?」
「ごめんなさい、あなた達を巻きこみたくありません。早く離れて」
「そんなっ…」
「いいからっ!!」
「珠理奈ちゃんっ。」
「大丈夫じゃねぇだろ、これはよ。店でなんかあったのか?」
「ありがとう、でもこれは私の問題ですから」
「おい、何をごちゃごちゃ言ってんだ?ああん?」
「さっさと金払えよ」
「私はあんなクソ親父のために渡す金なんざ、持ってねぇんだよ。」
「何だよ、お嬢ちゃん。昔は健気に働いて渡してくれたじゃない」
安いスーツの男がニヤニヤした顔で言う
イライラする