「よくそんなんでシェフになれたな」

「ああ、伝説の料理人、ピクルス師匠の元で修行したんだ」

「全く知らないんだが」

「料理人の間じゃ、常識だ」
「そうなのか」

「お前は夢とかないのかよ」

サソリはソースも作ってくれているらしい
良い香りがしてきた


「昔は…あった」

「昔ぃ?お前いくつだよ」

「今年で17だ」

「夢捨てるの、早すぎなんじゃねぇの」

「お前は借金で苦しんだことがないから、そんなことが言えるんだ」

「そりゃわかんねぇよ、でもいつまでも過去引きずってなんか楽しいことあんのか?」

「うっ。」