ぱちっ


目が覚めた、きっかり三時間

現在の時刻午後5時

体は大分軽くなった
とはいえ、まだだるい


あの人たちはどうしたんだろうか


寝室を出て、リビングに入る
すると、赤いツンツン頭と銀色のピアスが見えた


「サソリ」

「おお、起きたか。どうだ、具合は」


サソリは持参したのかパソコンで何やらやっていた


「まだだるい」

「そうか、」


サソリはソファーから立ち上がり、珠理奈の首に手をあてる


「ん、熱は下がったみたいだな。お前治るの早いな」

パソコンは使うくせに、熱の計り方はアナログらしい

「基本丈夫なものでな」

「ふーん、なんか食べられそうか?」

「パスタが食べたい。」

「結構重い物注文するな」

「オフ会の時に食べて美味しかった」

「そうか、ちょっと待ってろ、すぐ作ってやる」


わしゃわしゃと私の頭を撫で、キッチンに入るサソリ。なんだかお兄ちゃんが出来たみたいだ