ピーンポーン

「ん、」

ピーンポーン

「んん…」

ピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーン…


「んああっ!!うっさいっ!!」

ふと目覚まし時計と目線がかちあった


えっと…。
どうしよう、翼が迎えに来る時間じゃん


と、いうことはこのインターホンは…


♪〜〜〜〜


「うわっ」


携帯の着信が鳴った。もちろん着信音はゴジラである

「はいっ!!もしもしっ!!」

『春樹。』


やべぇ、めっちゃ怒ってるよっ!!


「ご、ごごごめんなさいっ!!なんか、考え事してたら、うたた寝してしまったみたいでして、はいっ!!あの、早急に支度しますので、少々待機してもらってもよろしいでしょうかっ!?」


『了解しました。』

「ありがとうございますっ!!では、失礼しますっ!!」


電話なのに何故かお辞儀をしてしまった
俺はベッドから飛び起きて、支度を済ませる

いつの間に寝てたんだろう
早くしないと翼怖いしなぁ、あの無言の威圧感にはホント耐えらんないわぁ



ちなみに何故翼がうちの玄関にさえ入ってこれないかというと、俺がオタグッズを家中に配置しているからだ

翼はそれを嫌い、苦手とし、入ってこれない