怒られた


「翔ちゃん、痛いっ」


リビングまで着くとようやく翔太の手が離れた
翔太はポケットに手を突っ込んでこちらを見ない


「その呼び方やめろって言ってんだろ」


「みんなの前では言ってないじゃない」


「そういう問題じゃねぇよ、つーかお前さ…」


翔太は萌花を振り返った


その大胆すぎるナースのコスプレは世の男性には刺激が強すぎる


「もうちょっと…こう…控えろよ」

「控えろって…何を?」


「だっ、だからっ!!露出激しいんだよっ!!こっちが見てらんねぇのっ!!」


「っ…。やっぱり、似合ってなかったんだ…。」


しょぼんと落ち込む萌花に益々慌てる翔太


「べ、別にっ、似合ってねぇなんて誰も言ってねぇだろっ!!」


翔太の耳が赤く染まっていく


「へっ?」


「だから…さすがの春樹も…お前に惚れちまうだろ」

「翔ちゃん…つまり…」