言葉を正確に認識するということは、これほどまでに難解だっただろうか


「えっ?は?」

「もう…我慢出来なくて…。自分の気持ちに嘘、つけなくて…。」


何…。


「あのさ、えっとぉ、あの…」


あれ?視界がぼやける。


「ダメだ…」


眠い、無理、会話不可能


最後に見た能登春樹の顔は胸でも刺されたかのように、苦しそうな表情だった