「ふん、許可する」


すると、パアッと花が咲いたようにみるみるうちに笑顔になる春樹


「嬉しいです。」


そんな春樹を直視出来なくて目を反らす珠理奈


「そうか、良かったな」


コンコン

ドアをノックする音がした

「失礼しますわよぉ」

部屋に入って来たのは、ぴっちぴちで超ミニのナース姿の萌花だった


「げっ、なんだ、その格好はっ!」

「ひどぉい、珠理奈ちゃんったら、はい、お熱計りますわ」

「子供扱いするな」

「だって子供でしょ?」


またお得意の微笑を浮かべる萌花
ぴとっ、と体温計を充てると、ピピッと音が鳴った


「ん〜、ちょっと高いですわね、」

「何度ですか?」

「38度5分」

「高いなぁ、すぐに何か食事をして薬を飲まないといけません。」

「ああ、それならもうすぐ準備が出来ますわ」