「泣かないで下さい。神。神は俺たちの憧れなんですから。堂々としていて下さい。」
すると、何やらカサカサと音がする。
「おい、あれお前が好きな能登春樹じゃねぇか?」
「ホントですわっ!でも何でここに!?」
「ていうかなんか珠理奈にセクハラしてるっぽくないか?」
「ですわね、手も握っていますし。」
「いや、違っ、それは違うからっ!!セクハラとかじゃないですからっ!!ていうか誰なんですか!?出てきて下さい!!」
春樹は立ち上がり、周りを見渡す。
すると、珠理奈の部屋から2人の男女が出てきた。
「はじめまして。もしや、あなた…」
美しい青みがかった瞳がこちらを刺すように見つめてくる。
「珠理奈ちゃんと付き合っているのかしら。」