「えっと…で、何の話だっけ?」
「あの、半笑いで喋らないで下さいよ。」
「すまん、すまん。」


やっと神のバカ笑いが終わったので会話再開。


「で、今んとこ貴様がオタクだとどれくらいの奴が知っている」
「うちの両親と妹、あと翼と事務所の社長ぐらいですね。」
「完全に身内だけだな。よし、その秘密、墓場まで持って行ってやろう。」
「えっ?本当ですか?」


もえもえオムライスを食べながら言う神。


「ああ、我は嘘は言うまい。それとも信じられんか?」
「め、滅相もございませんっ!神のこと、魂の奥から信じておりますっ」
「ついに、魂まで従えてしまうとは…我も罪なもんだ。」


「何と、お礼を言って良いやら。」
「礼などいらんとは言わん。」
「あ、お礼欲しいんですね、結局。」
「当たり前だ、もらっておいて損はない。何か用意しておけ。」
「わかりました。」


「ところで、スプリン殿、せっかくこうして会えたのだ、時間の許す限り存分に語らおうぞ」
「はいっ!」


やっぱり神に…会えて良かった。
この人の前では、自分という人間が生きている気がする。