『もえもえじゃんけん、じゃんけんぽんっ!!』
「やった!我が勝ったぞ!!」「ご主人様、お強いっ!」
「んじゃ、写真撮ろうか」

「あの、神っ」


「もっと寄っても良いのだぞ、メイドよ」
「ご、ご主人っ///」


「ちょっ、神っ、腰に手がっ、セクハラですってば」

「嫌なのか?メイドよ」
「い、嫌…じゃないですっ」「そうだろう、そうだろう、我にその身も心も預けよ」
「は、はいっ///」


「ご主人様、いつ撮っていいのでしょうか」
「ああ、良いぞ」
「では、はいっ、チーズっ」

「ありがと、」


真っ赤な顔のメイドを放っておいて、春樹のいるテーブルに戻った珠理奈。


「何で、メイド喫茶何ですかっ!落ち着いて話せないでしょうっ!」
「まず、貴様が落ち着かんか、スプリン殿。」


鋭い目付きで見られ、気圧される春樹。


そう、今春樹と珠理奈はメイド喫茶に来ている。
アキバに来たら、必ずここの店に来るのが、珠理奈の習慣なのだ。


「もしや、メイドをタブらかすためだけに来たつもりですか?」
「そんなわけあるまい、貴様はアホか。」
「では…」
「我が落ち着くためだ。」


頬杖をついていた腕をしまい、真っ直ぐ、春樹を見つめた。