仕事が終わり、明日のミーティングをする。
「はい、じゅりな。今日もお疲れ」
お店のママから分厚い封筒を2つ渡される。
「ううん、今日は期待ハズレだったの。たったの400万なんて…。」
「あら、言うようになったわねぇ、明日も頑張ってねっ」
「はいっ!!」
ママは私のホステスの才能を開花させてくれた人。同時に私をこの世界に留めておいてくれる人。ママがいなかったら、私もうこの世にはいなかったはず。
「お疲れ様でしたぁ!!」
タクシーで自宅の超高級マンションへと帰る。
もちろん、最上階っ!!
最上階の住人は2人しか住めない。
私ともう1人だけ。
そういえばお隣さんに全然会ってない…
顔も忘れた。
鈍い音がして、エレベーターが最上階で止まる。
扉が開いて、一歩出たら、そこは広〜いホールになっている。
いわゆる、共有スペース。
「ん!?」