「じゅりなっ!!」


春樹はじゅりなの元に駆け寄った


「春樹っ…」


じゅりなが何か言うよりも早く、春樹がじゅりなを抱き締めた



「っ!!!/////」


「良かった……無事で…本当に良かったです……。」


春樹の掠れた小さな声も耳元で言われたら、鮮明に聞こえる


「バカめ、私を誰だと思っている。」


じゅりなはやがて春樹の背中に腕を回す



「心配かけたな、春樹」


「いえ、全部俺が悪いんです。巻き込んで本当にすみません。」


「別に、これは誰のせいでもないさ。」


体を離し、見つめ会う2人

「翼くんは、どうしたのだ」

「今、集中治療室です。萌花さんと翔太さんが見てくれてます。何かあったら連絡してくださるそうです」

「そうか…じゃあ、私たちも行こう」


「はいっ」




じゅりなたちは慌ただしく廊下を走り出したのだった