放課後


春樹は仕事があるため、早退していた


春樹と付き合うことになったことは、嘉穂と遠矢と間宮さんの3人だけに報告した

使われていない教室

「ええっ!?」


「うるさい、嘉穂」


嘉穂の声はよく響いた


「おめでと〜〜!!あたしは最初っから2人は付き合うと思ってたよ〜」


「じゅりなちゃん、春樹に泣かされるようなことがあったら私に言ってね。跡形もなく葬るわ」

「間宮さん、怖いわっ!!」


「まあ、何はともあれこのことは俺たちだけの秘密ってことでいこうよ。春樹のファンにじゅりなが殺されかねないし」

「えっ…ころ?」

「そーだよね〜、もう学校の3分の2は敵だね」

「そ、そんなにっ!?」

「重要なのは、春樹のストーカー」


間宮さんの一言で皆の顔が険しくなった


「そうだな、ストーカーは過激派だ。油断してると危ない」


「でもあたしたちが誰にも言わなきゃ、2人が付き合ってるって情報は漏れないでしょ?」


「人の口に戸は立てられない。」

「そう、間宮の言う通り、どこから漏れるか、なんて誰にもわからない。じゅりな、一旦春樹と距離置け」

「えっ」


「犯人が捕まるまでは過度の接触はやめておけ。多分次襲われてもおかしくないぞ」


「でも…」


「じゅりなちゃん、これから春樹と付き合うってことは、こういう理不尽も乗り越えなくちゃいけないってことなんだよ。」


「うん、そうだね。覚悟は出来てる」