「私、見たんだからっ!!春樹は無防備すぎっ!!何でっ、何でっあんな密着してっ!!」
初めての嫉妬
「神…見てたんですか…」
恋の嫉妬、抑えられない、熱い、暑い、憎い、好き、やだ、もうぐちゃぐちゃだ
「見てたしっ、聞いてたわよっ!!」
じゅりなは春樹を見上げる
目がうるうるとしていて、顔は真っ赤で、俺の為に怒ってくれてる
あんなにも冷静な神が、俺、という存在に振り回されてる
「何、あの女っ!!超感じ悪いっ、春樹のこと何だと思ってんよっ!!ムカつく!!」
熱い、もう黙れっ、私っ!!
とられたくないっ!!
「誰にもっ!!春樹を、誰にも渡したくなんか、ないっ!!」
春樹は目を見開く
「こんなっ、束縛じみた私なんかっ、やだ…」
苦しい、助けて
痛いよ、苦しい、春樹
すると、春樹はじゅりなの頬に手を添え、キスをした
「んっ///!!!!」
唇を離すと、2人は世界に2人しかいないかのように見つめあった
「俺は、じゅりなが嫌いなじゅりなも好きだ」
「っ///…」
「どんなじゅりなも全部ひっくるめて、愛してます」
「…うん」
「俺と付き合ってくれませんか?」
「……」
じゅりなはそれはそれは美しく微笑んだ
「はい」
春樹も笑顔を返す
「じゃあお弁当食べよ」
「うんっ///」
春樹とじゅりなは手をつないで屋上に入った