「別に地元の人間とは限らないが、地の理がわかってないと防犯カメラがない場所とかわからないでしょうね」


「そして、最近になって犯行が行われているには何か理由があるはず。」


「わたくしもそう思ってましたわ。地元の人間なら、春樹くんが地元にいた時は何故、狙わなかったのかしら?」


「オメェ、最近なんかやらかしたんじゃねぇかぁ?」

サソリがソファーに寄りかかる


「ええっ!?やらかしたことなんてありすぎて…わかりませんよっ」



「その事故って、詳しい情報はないのか?」


「ちょっと待ってて」


モコモコは愛用しているノートパソコンを取りだし、高速で指を動かしていく
ピアニストである彼女だから出来るスゴ技である


そして彼女はハッキングの天才でもあった


「あらあら、警察の方も大したことないですわね。」

「は、犯罪ですよねっ!!大丈夫なんですかっ!?」


うろたえる春樹に構わず、涼しい顔のモコモコ


「証拠がなければ、警察は逮捕出来ませんわよ。わたくしも証拠を残すほどバカではないんですの」


パチンと最後にキーを押したあと、いつものようににっこり笑うモコモコ


「見つけましたわ」

『おお〜』

他の3人がモコモコに拍手を送る

情報によると…


春樹の友達は、飲み屋をはしごしてから駅に向かって歩いていた


そしたら信号無視をした車が来て、友人は跳ねられたらしい