放課後
教室掃除担当になった


「部活には入るの?」


能登春樹が箒を動かしながら聞いてくる


「んー、入らないつもり。放課後は自分の時間を大切にしたいし」


じゅりなも箒を動かしながら答える


「それって…まさか…」

「ゲームしたいし、アニメ見たいし、マンガも読みたい。あと、新作のチェックとかもしたいし…」

「花の高校生がそんなんで良いの?」

「だ、だって…」


「何か部活入ろうよ」

「そういう春樹は何か入ってるの?」

「ああ、バスケ部、サッカー部、野球部、フォークソング部、剣道部、…」

「待て、待て、待て。兼部しすぎだろっ。」

「だって色んな部からお声がかかるんで。断れなくて…」

「はあ…」

「ああ、あと、アニメ研究会があるよ」

「えっ!?なにそれ!!」


「その名の通り。アニメを研究する部活。まあ、基本的に皆好きなことやってるよ。アニメ見たり、語り合ったり、ぐだぐだしたり」

「んー、そんなかんじだろうな。大体想像はつくさ」

「俺も兼部してるんで、今日行ってみます?」

「そうだな…見学だけでも行くか」



と、いうことでアニ研の部室に行くことにした2人


「部室があるのか?」

「ええ、まあ。全然人来ないですよ。旧校舎の方なんで」


「旧校舎ってどこにあるんだ?」

「外に出て、敷地内を少し奥に行けばあります。チャリで行った方が早いですよ」


「そんなに離れてるのかっ!?」

「はい、ですから…」


外に出た2人は駐輪場に行った
そこには、敷地内移動用チャリが置いてあった


「学校が広いとこんなのまであるのか」

「今、調度チャリが1台しかないですね」


「じゃあ、いいよ、もう帰るから」


「えっ!?諦め、はやっ!?ちょっと待ってくださいよっ」

春樹はじゅりなの腕を掴んだ