昼休み


「ごめんっ、あたし午後から仕事なんだっ、また明日ねっ!!」

「俺も仕事だから、じゃあね」


嘉穂と遠矢は仕事に行ってしまった

間宮さんは…


「ああんっ!//ちょっと//ま、間宮さっ//」

「気持ちよくしてあげる」

「んあっ//……あはんっ//みっ、皆いるからっ//あっ…そこは…//」

「ねえ、胸の飾り触っていいかしら」

「んっ//だっ//だめぇぇっ///んふっ…//」


昼休みになってからもクラスでセクハラ行為を続けていたので、じゅりなは教室から逃げた


どこかお弁当を食べれるところないかなぁ


ベタだけど、屋上行ってみるかぁ


じゅりなは階段を上がって行った

立ち入り禁止、というプレートがかかっている
多分専用の鍵も必要だ


「はああ」


ため息を吐き、後ろを振り返ると

チャリという音がした


「合鍵なら、ありますよ」


何本もの鍵が連なった輪っかの部分を長い指でかけて、いたずらっぽく笑う能登春樹がいた




屋上は本気に広かった
そして当然のことながら、私と能登春樹以外いなかった


能登春樹はなにやらがさごそとし始め、机と椅子を出した


「どうぞ、神」


「あ、ああ」


教室にあるような机1つと、椅子が2つ

向かい合って座った
じゅりなは辺りをキョロキョロと見渡す


「どうしたんですか?」


能登春樹は大きな紙袋から菓子パンを1つ出して食べ始めた


「いや…こんなところ見つかったら大変なんじゃないか?」

「大丈夫ですよ。その時はなんとか俺が言いくるめますから」

「はあ…。」

「食べないんですか?」


能登春樹のくりっとした目が見つめて来て、思わずみとれそうになり、頭をブンブン横に振る


「た、食べるに決まってるだろ、いただきます」


じゅりなは自分で今朝作って来たお弁当を食べ始めた

「能登春樹」

「春樹でいいですってば」

「ため口でいいってば」

「…なに?」

「毎回そんなものしか食べてないのか?」