「オフ…会…。」


珠理奈はマグカップを置いて呆然とした。
オフ会、それはこのチャットのメンツと現実で会うということ。


私のような小娘が行ったら、皆どんな顔をするだろうか。
こんな奴が神だったのか。我らが崇めていたのは何だったのか。


失望されそうで、怖い。
私は顔を見せない。
姿を見せない。
それで良い。
そういうルールだからここに通っていた。


仲間に失望されたくない。


モコモコ「スケジュールが合えば大丈夫ですよ」

サソリ「俺もスケジュール次第だ。」

スプリン「まあ、誘った自分が言うのも変ですが、自分も多忙な身でして」


ジュース「我も暇ではない。」

スプリン「ですよね…。」



よし、なんとかうやむやになりそうだ。



スプリン「でも、神のお姿が見たいです。」