春樹は目を見開いた


「か、神っ、髪、切ったんだ」

「微妙にダジャレっぽく言うなっ。ていうか学校で神とか呼ばないでよね、怪しく思われるでしょっ」


「……………。」


「ん?どうしたの?」


腰近くまであった茶髪はバッサリと切って、黒髪のボブになっていた


茶色のブレザーに白いシャツの上は薄いピンクのセーターを着ている
赤い大きなリボンはふくよかな胸に押されてせりあがっている

赤いチェックのスカートから覗く脚は、すらりと長く白くて細い

そして少しメイクをして上を向いた長い睫毛は大きな瞳をさらに際立たせている
薄い唇はリップを塗っているのか、ぷるぷるしていた

一体どこを見て話せば良いんだっ!!
可愛すぎて抱き締めたいっ!!
ていうか他の奴らに見られたくない
俺だけが神の可愛さを知っていたい



「どう?似合ってる…かな?」


恥ずかしそうに目を反らし、再び上目遣いで見てくるじゅりな
髪を耳にかける仕草も可愛らしい



「/////」



ヤバい!俺の理性が持たないっ!!
が、頑張れ、能登春樹!!


「すごく似合ってるよ。可愛い」


すると少し頬を赤らめながら、嬉しそうに微笑む


「良かった〜、もう制服なんて着れないかと思ってたから」


その一言にはじゅりなの様々な思いが混ざりあっていた


「あっ!!そろそろ行かないと!ホンキで遅刻しちゃう!」


「大丈夫、俺が送ってってあげるからさ」

「へっ?」


「まかせてっ」


春樹は完璧なウィンクを1つした