カバンをベッドに放り投げる。ネックレスも、ピアスも、服も。


そして、よれよれのジャージを履き、アニメのキャラクターがプリントされたTシャツを着る。
髪は後ろで適当に1つにくくりつける。
コンタクトをはずし、度の強い黒ぶちメガネをかけた。



これが、本当の安藤珠理奈。日本で言うところの通称オタク、干物女と呼ばれる類いの女である。


慣れた手つきでパソコンを起動させる。
起動している間に、アニメの数量限定マグカップにコーヒーをいれた。


すると、調度良い頃合いにパソコンが起動。
マウスとキーボードを器用に使い、あっという間にあるサイトにたどり着いた。

私の生き甲斐。