2人はそそくさとエレベーターに乗って消えてしまった。


最後に翼くんがカバンを渡してくれた。あの人は無表情の紳士だ。いかにも、モテそうである。


まあ、春樹くんも十分モテそうだけどね。


私は立ち上がり、パンパンと服を払って、自室へと入った。


ホステスの私は本当の私ではない。
偽りで塗り固められた私だ。本当の私はバーチャルの中にあるっ!!