「色々と本当にありがとう、今度お礼させてくれるかな?」
「あっ、いや、俺は何もっ、お礼ならモコモコとサソリにっ」
「何よ、せっかく普段通りのしゃべり方にしてあげたのにっ、貴様この私がお礼をしたいと言っているんだっ!!黙ってありがたく受けとれっ!!」
「出たっ、久しぶりの神モードっ!」
「それと…これから同級生になるんだから、タメ口にしろ」
「同級生?」
「わ、私も貴様と同じ学校に通うことした」
「ほ、ホントですかっ!?」
「だ、だからっ、タメ口にしろと…」
ガバッと珠理奈を抱き締める春樹
「ふえっ!?」
「嬉しいですっ!!学校でも珠理奈に会えるなんて…幸せ」
かああっと耳まで赤くなる珠理奈
「や、やめろっ!!苦しいだろうがっ」
「あ、すみませんっ」
パッと離れる春樹
「じゃあ、入試頑張ってくださいねっ!!」
「入試?」
首をひねる珠理奈
「はい、入学するための試験ですよ」
「バカにするな、それくらいわかる。そうか、私も受けなくてはいけないのか、で、偏差値はいくつなんだ?」
「79です」
「はあああっ!?な、なんでそんなに頭良いのよっ!!」
「うちの学校は文武両道の出来る芸能人を育成するために設立されたんです。だから基本的に何でもこなせなきゃ入学出来ないんですよ」
「そうなのか…はあ、勉強かあ…久しぶりすぎて…大丈夫かな?」
「大丈夫ですっ!!」
春樹は珠理奈の両手を握る
「俺が勉強教えますからっ!一緒に頑張りましょう!」