「郁ちゃん」こと


松下 郁 7歳上の24歳。


あたしの父さんと
郁ちゃんのお父さんが家が近かったこともあり、仲が良くて、あたしが小さい頃からおじさんはよく家に遊びに来てた。



ある日突然。


「雅ちゃん、息子の郁だよ。」


紹介された郁ちゃんの顔を見た瞬間。

あたしの中で電流が流れた。



――この人のお嫁さんになりたい。



完全な一目惚れだった。