「…は、かなは。」

「おい、かなは!」


茶哉に揺り起こされた。



「さぶっ!!」


気づいたら眠っていたようで、既に太陽も低くなっていた。


「やっば!!どうしよ!!

ゆうげに遅れたらめし抜きだし、何よりここがばれるよー!!」


神波は慌てふためいた。



「だから起こしてやったんだろ!早く戻るぞ!!」

茶哉は神波を急かすが。



ザッ…ザッ…




聞こえてくるのは、一人の足音だ。