神波は一瞬意味がわからなかった。
どういう風の吹きまわしだろうか。

「ど、どういうことでしょうか。」


神波は今まで過度なほど大事にされてきた。
それが急に旅にとは、様子が違いすぎる。


「いや、それがな。

うちには昔、家宝としてたくさんのものがあった。
しかし、それが100年前に妖怪に襲われたことによって全国の何処かにとばされてしまったのだ。

お前には、それを集めて欲しい。お前は昔からなんでもできるし、探検も好きだろう。
それを評価して、だ。」

1度にいろいろなことをいわれすぎて、神波の頭の中はハテナマークでいっぱいだった。