「では本題に入ろう。

私は、おまえのサボり癖に困っている。」

わかりきっていることだ。
静かに頷く神波。

「しかし、お前のその天真爛漫な性格をよくも思っている。

そこでだ。」



父はすこし間をおいて、もう一度口を開いた。



「お前に、旅に出て欲しい。」