「よっしゃ!」
 
 
 
俺はつい、ガッツポーズをしてしまった。
 
 
 
「はい、これ景品ね。」
 
 
そう言われ、景品を渡される。
 
 
 
 
 
「……そんなに嬉しいか?」
 
 
華音が俺に問いかけた。
 
 
「別に……。」
 
 
 
「ぷっ……。」
 
 
「…今笑っただろ!」
 
 
 
「別に誰も笑って…なんか……ふふっ…。」
 
 
 
華音は笑いをこらえながら言う。
 
 
 
「……かき氷でも食うか。」
 
 
俺は話をそらしてみた。
 
 
「あたしはイチゴ味が良い。」
 
 
「はいはい。
今買ってくるから、そこで待ってろよ。」
 
 
 
そう言って俺はその場を離れた。