この指輪が少年から少女への、最初で最期の贈物(プレゼント)。
 
 
 
けれど、一番の贈物は指輪なんかではないのかもしれない。
 
 
 
 
 
少女への一番の贈物……
 
 
 
 
それは、愛。
 
 
 
それまで、ずっと独りで生きてきた少女。
 
 
大切な人を不幸にしたくないばかりに、自分を犠牲にしてきた少女。
 
 
 
そんな少女を救った、一人の少年。
 
 
そんな少女の支えになった、一人の少年。
 
 
 
そして…
 
そんな少女に、あふれんばかりの愛を贈った一人の少年。
 
 
 
少年のおかげで、少女は愛というものを知ることができた。
 
 
それは、とても大切なもの。