「ねぇ涼夜、二階に行ってみよう!」
 
 
「おもしろそう、行こう!」
 
 
 
葉菜と涼夜が二階に上がって行った。
 
 
 
「俺も行くっ!」
 
 
二人に続いて、隼斗も階段を駆け上った。
 
 
 
「こらっ…勝手に行くんじゃねぇ……!」
 
 
…あれ、思えば二階って何があるんだ?
 
 
あまり行ったことなかったな。
 
 
 
「わぁ!!何これ!?」
 
 
葉菜の驚く声が聞こえた。
 
 
「どうした、何かあったか!?」
 
 
 
俺は声のした方に行った。
 
 
葉菜の目の前の部屋には、学校の図書室のようにたくさんの本があった。
 
 
 
「すごいな……一体何冊あるんだ…。」
 
 
 
俺が本に気をとられているうちに、三人の姿がなくなっていた。