「うわ、本当に性別変えられるんだ」

 マジマジと眺めた。

 男に変わってはいるが、美人であることは間違いなく、人の目を惹く容姿だ。

 細腰で上品な動きと、相手を見通す瞳は少しも変わらない。

「でも、なんで男?」

「疲れた」

 妙に納得のいく言葉なので何も返せない。