「料理長、それは…」
「怜羅さまに食べていただきたくて作っておいたんです。是非、食べてくださいね。」
「え、えぇ……あの、ありがとうね。料理長のおかげで、料理が楽しいことを知れたわ。」
そういえば、今まで料理長には色々と教えてもらっていたのにお礼の一つも言ったことがなかったわ。
私がお礼を言った瞬間、料理長は嬉しそうに笑った。
「そうですか…嬉しいです。ありがとうございます!
でも、まだまだ料理は奥が深いですし怜羅さまはご飯すら炊けないので、もっと練習しましょうね!」
「あぁもう!一言余計なのよ!!」